海上雅臣(うながみ まさおみ)プロフィール(1931-2019)
ウナックトウキョウ創設。1931年、東京に生まれる。同時代の作家を対象として批評活動を行い、同時に展覧会開催や作品集刊行等、紹介・普及にも積極的に取り組んでいる。
1949年、18歳で棟方志功(当時47歳)の版画を買ったのを縁に、ヴェニス・ビエンナーレ国際大賞を得るまで7年間、棟方志功の画業を整理し、4冊の本をまとめ、谷崎潤一郎「鍵」挿画へのきっかけをつくった。1966年、壹番館画廊開設(〜1971)
1971年陶芸界の異才八木一夫の作品集をまとめ、伝統と革新の批評テーマを確立。
特筆すべきは井上有一に関する一連の仕事で、カタログレゾネ『井上有一全書業』の編集刊行等により、国内外において有一の評価を高め定着させるという大きな成果を生んだ。2002年、行動的美術評論家の範を示したとして、日本現代芸術振興賞を受賞。
17〜25歳の間に神林良吉の名で活動しており、神林良吉名義で出された本に「歌々板画巻」「青天抄板画巻」等、棟方志功「板画の道」がある。
<著書>
「棟方志功—美術と人生」(毎日新聞社)、「棟方志功」(保育社カラーブックス)、「定本木内克」(現代彫刻センター)、「八木一夫作品集」(求龍堂)、「バイルレ/都市・集合・エロス」(サイマル出版)、「やきものこの現代」(文化出版局)、「井上有一・東京大空襲」(岩波書房)、「井上有一・貧」(岩崎美術社)、ビデオ「大きな井上有一」「工藤哲巳・脱皮の記念碑」「中本達也・岩の声」(ウナックトウキョウ)、「評伝
井上有一」(ミネルヴァ書房)、「世界名画家全集
井上有一書法是万人的芸術(中国語2009年)」(河北教育出版社)、「井上有一書法是万人的芸術(中国語2012年)」、「現代美術茶話」(藤原書店)他。
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